「ワーホリに行っても英語が上手くならないってほんと?」
「何も得られずただ苦しい生活を送る人もいるの?」
「黒歴史になるなら、やめといた方がいいんじゃないかな」
海外に1年間住むとなるとワクワクが大きい一方、デメリットもものすごく気になってしまいますよね。
ワーホリは意味ない、経歴上ただの空白期間、といった強烈なネガティブワードも目立ちますが実際はどうなのでしょうか?
また個人的には、人生が激変した一大イベントだったことも間違いありません。
そこでワーホリ経験者として、現地でわかった「やめた方がいい」失敗要因と、実際のところどう感じた?という点をまとめてみました。
これから少し厳し目にワーホリの率直な意見を伝えます。また意味のあるワーホリ経験にするには、どうしたらいいかという視点も一緒にお伝えしていきますね。
ワーホリはやめとけと言われる8つの失敗
実際に海外に住んでみて、この辺りが理由でワーホリにネガティブな意見が出るんだろうな、と実感したポイントをまとめていきます。
英語が上達しない
まず一番多くの人が直面するのが、英語力が思ったより伸びないという悩み。
これは事実で、現地ではあたかも外国人になったかのように高密度な英語漬け環境にしないと、本当にもとの英語力に毛が生えたくらいで終わりかねないんです。
とはいえ、母国語禁止の語学学校で何十人もの日本人留学生に合ってきたけど、みんな多少の上達はしてました。ただ、「留学帰り」のイメージほど劇的にペラペラかというとそんなことはない。まぁ深い話はできないけど表面上は一応話せるよね、くらいに留まる人が厳しい学校出の人であっても多いのが現実な気がします。
日本と変わらない生活をしてしまう
英語が伸びない人が多い理由は、海外に来てもゆるい生活をしてしまいがちだからじゃないかと思います。
海外に引っ越せば生活も勝手に180度変わるでしょ?と思うかもしれません。
でも日本人の友達が多くいて、日本食レストランで働いて、休日は部屋で日本のNetflixを見てだらだら過ごすのも、けっこうあるある。
経験上、このペースで生活してたら1年で英語が上達することは絶対に不可能です。英語の上達にはかなりインテンスなトレーニングと環境作りが必要なんです。
海外が肌に合わない
日本と変わらない生活をしてしまう理由の一つは、やっぱり英語や英語圏文化がunconfortableだからなんだろうと感じます。
さすがに渡航1ヶ月で消えていった人はいなかったと思いますが(気づいてないだけ?)、多くの人がビザ満期まではいるものの、海外で日本コミュニティに浸かって海外文化から静かに逃避しているケースは多そうです。
目的が弱いまま来てしまうのが元凶
海外に馴染めずに日本のような生活をしてしまい、英語も話せるようにならない。
この負のループから抜け出せない理由は、ひとえに目的意識が弱いからなんじゃないかなと。
異文化に飛び込んで毎日ある種英語修行のような日々を過ごすのは、それなりに精神をすり減らされます。客観的にはコンフォートゾーンを出るかなりきつい行為なんです。
それでも私は楽しさが圧倒的に勝っていました。もちろんunconfortableも少し共存しながら。
それは、帰国後に英語を話して働くキャリアに絶対に変わるんだっていう、何があっても折れない目標があったから。
芯の強さがないと、海外生活で自分を律するのはむずかしかったと思います。
弱い労働者の搾取
英語が話せなかったり、日本人コミュニティにしか属せないことで、労働力搾取にも繋がりかねません。
幸いにも私にはこれは起きなかったのですが、よくジャパレスで最低賃金以下で不法に働かされている日本人がいるというのは、とてもよく聞く話です。
他に働き口の選択肢がないことをいいことに、最低時給よりさらに2〜3割安い賃金でも泣く泣く働くしかないのです。
貯金が減る
たとえ合法な賃金で働けたとしても、物価の問題ものしかかって来ます。
英語が多少話せてもスタートラインに立てただけ。仕事力と人間力で、ネイティブや英語のうまい正規留学生とポジションの取り合いが始まります。特に近年は競争率が高くなってきているようです。
せっかく仕事をゲットしても、ローカルジョブではクビも普通にあります。私もボスとの相性の悪さだけでクビにあいました。
そんなこんなで働けない期間が増え、海外の高い物価で貯金がみるみる減っていくと思うと恐ろしさしかありません。
帰国後の社会的評価が低い
なんとか現地をサバイブして帰国しても、残念ながら家族以外から称賛の声があがることはありません。
ワーホリは正規留学とは違い、社会的評価はある意味フリーター程度です。語学学校を出ても、アカデミックな証明書もついてきません。
私も友達からは、「旅人」くらいにしか認識されていないような気がします(笑)。
再就職が難航する
なので社会人の場合、再就職がめちゃめちゃ有利!みたいなことにはなりません。
他の理由もあるのですが、私も最終的に外資で腰を据えるまで1年かかっています。
20代の若手という期待だけは多く受け、ワーホリに行っていない普通の同世代転職者と同じ程度に見られているのかな、というのが転職活動でリアルに感じた印象でした。
最終的には、純粋にスキルと人間力勝負です。ただTOEICを持っていれば、英語人材求人へのドアが開かれるのは確かでした。
それでもワーホリは無意味なんかじゃない
細かく見ていくとこのようにリスクはたくさんあるけども、これらはあくまでリスク一覧。必ずすべてがのしかかってくるわけではありません。私の場合はクビと再就職の問題が少しあったくらいで、それすらもいい学びだったなくらいの気持ちです。
リスクを事前に知って、対策を考えておけば多くは痛手にはならずに済むことなんです。
それよりも人生が好転したことを考えれば、受けるメリットの方が圧倒的に大きいと、10年経った今でも感じています。
夢が見つかり、貪欲に学ぶ姿勢が身につき、戦略家思考に変わって、行動力もワーホリ前に比べたら爆上がり。今でこそ自分の人生に自信が持てていますが、ワーホリに行ってなければ退屈な人生と思ったまま今を生きていたかと思います。
ワーホリをやめた方がいい人とは
ワーホリでも本気取り組めば人生は変わります。
けど社会人となるとリスクがあるのも事実。地雷は多いかもだけど、自分で努力すれば避けられるものがほとんどです(海外が肌に合わないなど性質的なことを除けば…!)。
下記のうち複数当てはまる人は、少し立ち止まって冷静に考えてみることが大切かもしれません。
まとめ:目的を絞って計画的に動けば怖くない
いかがでしたか?
海外や英語に関心ない人からすれば、単なるフリーターみたいな見えざまのワーホリはやめとけという意見しか出ないかもしれません。
でもたくさんの社会人ワーホリに出会ってきて、そんなネガティブなことを言う人なんかいません。みんなそれぞれ楽しそうに海外生活を送っていました。
それに私自身も英語スキルを新たに身につけて、それを活かして今働けていて満足しています。
社会人ワーホリをよい経験にするために大切だと感じたのは、目的意識を持って現地で要領よく経験を積み重ねること。詳しくはワーホリ成功ガイドで紹介します。
ワーホリについて、未経験者の意見を聞いても仕方ありません。決して間違いではないにしろ、机上の空論でリスクを強調して話すしかできないからです。それより実際に経験してリスクとリターンを理解している人たちを参考にしたほうがいいはずです。
一人で考えていても思考が凝り固まってしまいます。ワーホリエージェントは相談無料なので、複数のエージェントに相談・比較してみて、いろんな意見をもらうと考えが整理しやすくておすすめですよ。
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