こんにちは、Yukiです。
「発音を学んでみたけど、サムライアクセントが抜けない」
「アクセントが強くて、相手によく聞き返される」
「日本人離れした発音で滑らかにスピーキングしたい」
発音について多少は学んだけど、このように訛りの強さに悩んでいる、という方は多いかと思います。
この記事ではネイティブ発音にグッと近づける発音矯正の方法を紹介します。
- 日本人とネイティブの根本的な違い
- 効果の高い発音の練習法
私は今でこそ、仕事や外国人の友人と話していて「発音からは日本人ってわからない」と言われるようになり、「何度言っても通じない!」ということもなくなりました。
でも昔は日本人特有のカタカナアクセント脱却には、かなり苦労しました。
今考えてみても、参考書でちょっと知識をつけたくらいで改善できるものではないんですよ。
「とにかく発音記号を全部覚えなきゃ」って当時は考えていました。
でもそれだけじゃなかったんです。
もっと根本的に、リズムが違うために通じないし、聞き取れないんです。
「r」や「th」が発音できたとしても、そんなに変わらない、ということ。
これに気づいている人はあまりいないと思います。
発音について勉強してみたのにあまり効果がなかったという人でも、今後の改善でフォーカスすべきことがわかり、脱日本人的発音でスラスラ話せるようになります。
*この記事ではアメリカ英語を基準としています。
脱カタカナ発音する方法:英語のリズムを体得しよう
発音記号などひと通り学んだにも関わらず、なぜか発音が良くならない。
これはかなり多くの人が経験しているのかなと思います。
実際私も、「a」や「r」の発音などを学んでも、どこかカタカナの影響による「発音しにくさ」をずっと感じていました。
それはなぜか?練習を続けるうちに気づきました。
理由は英語のリズムに乗って発音できていないからです。
英語は音ごとに強弱をつける言語です。
しかし日本語は強弱の概念がないため、すべての音を強弱なく均一にフラットに話してしまっています。
つまりそこには英語の「リズム」がないんです。
世界中に数千もの言語があるなか、モーラ拍リズムは日本語だけ。なんだか仲間外れになった気分です。さらに、英語が属する強勢拍リズムとは正反対のグループ。日本人にとって英語のリズムが難しく感じられるのは当然かもしれません。
STUDY HACKER
だからいくら発音記号を学んでも、英語らくし話せるようにならないわけです。
では私はどうやってリズムを習得したのか?を解説します。
基礎をひと通り理解する
とはいっても、発音記号などの基礎をおろそかにしてはダメです。
英語の発音学習といえば、「発音記号」が圧倒的に目につきます。
でも実際は、その他の発音の要素も欠かしてはいけません。
なぜならこれらの発音要素一つひとつによって、「英語らしさ」が生まれるからです。
これらが欠けると、必ず日本人らしいクセが出てきてしまいます。
そのクセを潰して、徹底的に英語特有のリズム感を身につけることで、英語の発音が上達します。
発音の知識を自動化する
発音に関する知識は上記のようにたくさんあります。
これらを実際に自分で使いこなせるようになったときに、あなたの発音が見違えるようにネイティブらしくなります。
ただ、これだけの数を瞬時に会話の中で使いこなすのは、かなりむずかしいですよね。
そもそも英文を組み立てて会話すること自体が大変なのに、さらに
「アクセントはここで…」
「ここは弱系で発音して…」
と1単語ごとに気をつけるポイントがやってくるんです。
発音を気にしていたら、肝心の英文が崩壊して英会話どころではありません。
だから考えなくても自動的に正しい発音が出てくるように、徹底的に体に染み込ませるトレーニングをする必要があるのです。
発音練習にはシャドーイングと音読が効果的
英語のリズムを徹底的に口に覚え込ませるために効果が高かったのが、シャドーイングと音読でした。
シャドーイングと音読は、短い時間で高密度に大量の発音練習ができるからです。
リズムの体得には、ひたすら繰り返し練習あるのみです。
感覚的には、自転車の練習や、野球の素振り似ています。
何度もリダクションやアクセントの位置を気にかけて発音することで、自然と感覚が身についてきます。
リピーティングよりシャドーイング
シャドーイングと似た練習法にリピーティングがあります。
これらではどちらをやったほうがいいの?と悩む方も多いかもしれません。
結論、発音にフォーカスする段階ではシャドーイングがおすすめです。
なぜなら、シャドーイングの方が発話量が圧倒的に多いからです。
リピーティングはお手本の1文を聞いたら止めて、マネして発音します。
なので、止める間に時間がロスとなるんです。
一方、シャドーイングはネイティブの音声についてずっと話し続けるため、英語をシャワーのように浴びることができます。
なので、発音練習にはシャドーイングが最適なのです。
脱カタカナ英語に効果的な練習法
集中的に発音矯正をする段階で、私が実践していた効果の高い練習法を紹介します。
・シャドーイング
・音読
この2つを解説していきます。
練習法1:シャドーイング
もっとも効果が高く、現在まで継続しているのがシャドーイングです。
シャドーイングはその名の通り、英語の音声に2〜3語遅れるように後について発生していく練習法です。
ネイティブと同じ口の「動かし方」や「リズム感」ができていないと遅れてしまうため、繰り返すうちにかなり日本人離れした英語の発音が身につきます。
私は英語学習数ヶ月目から今まで、ずっとシャドーイングをやってきましたが、発音改善にはめちゃくちゃ効きます。
悪いクセが抜けていき、ネイティブ発音を体得するにはベストが練習法です。
詳しいやり方はこちらの記事をご覧ください。
>中級者必見|シャドーイングの効果3つと英語力が劇的に伸びるやり方を解説!
シャドーイングでネイティブのリズムにうまく合わないときは、オーバーラッピングが有効です。
シャドーイングのコツ1:オーバーラッピング
シャドーイングが遅れてついていくのに対して、オーバーラッピングはぴったり重ねて発話していきます。
お手本と重ね合わせることで、100%同じリズムを取る練習になり、合っていないところが浮き彫りになります。
オーバーラッピングを繰り返せば、むずかしいところでもリズムを合わせやすく、シャドーイングでもついていけるようになります。
詳しいやり方は下記の記事で解説します。
>オーバーラッピングで英語がネイティブ発音になる?シャドーイングと組み合わせると効果バツグン!
オーバーラッピングをやっても英語のリズムが再現できない場合、発声方法や口のポジション取りから見直す必要があるかもしれません。
シャドーイングのコツ2:英語喉
英語特有の「発声」方法を習得したら、速い英語でも口が回りついていきやすくなりました。
そもそも、日本語と英語では声の出し方が違います。
英語には特有の発生方法があるのですね。
そんなことあるの?と思うかもですが、アメリカ人などは声が大きく太いと感じませんか?
それなんです。
腹から息を出し、喉付近で発音する感覚で話すと、英語の音がスムーズに流れ、速い英語のリズムに乗って発音できるようになります。
詳細は下記の記事で紹介します。
>英語喉で聞き取りと発音が改善した2つの理由と簡単な再現法とは
シャドーイングのコツ3:あひる口
口をスムーズに動かすには英語喉の他にもう一つ、あひる口を意識しました。
あひる口は、口の基本ポジションをあひるのようにすることです。
「o」「th」「f」など、英語は口の形を縦に横に大きく動かさないといけないですよね。
速いスピードで話してると口の変形が間に合わないんです。
だから、どの口の形にも行きやすいポジション取りが必要になってきます。
それがあひる口です。
やり方はこちらの記事で紹介します。
>英語発音で口が回らないならアヒル口が効果的!やり方や発音改善の体験談を紹介
練習法2:音読
シャドーイングの他に、音読をすることで発音練習していました。
音読は、英語の文章を声に出しながら読む練習です。
苦手な一文を何度も何度も納得できるまで読み返して練習できるのがメリットですね。
文章を読みながら、頭から正しい発音を引き出し再現する必要があるため、音読でネイティブのように発音できれば、かなり正しい音が染み付いていることになります。
シャドーイングで覚えた英文を音読できれいに再現できるのか、自分を試すのが良いですね。
ちなみに音読なら、英語の語順で素早く理解できる力を鍛えることもできます。
そのため気分で音読も併用しています。
私は英語の小説やニュース、ウェブ記事をよく読んでいます。
慣れない人は、音読とシャドーイングがまとめて練習できる専用教材に頼るのもありです。
きれいな発音にするコツ
発音を向上するのに役立つテクニックをご紹介します。
コツ1:録音してチェックする
自分の発音を録音して聞いてみましょう。
自分ではそれなりに正しく発音ができているつもりでも、客観的に聞くと驚愕します。
録音すると何度も聞き直すことができ、
どこがおかしいのか
どう改善したらいいのか
がはっきりと確認できます。
一つの文をたくさん練習したら、録音して冷静に評価してみましょう。
コツ2:鏡で口元チェック
鏡で口の動きを確認します。
英語と日本語では口の動かし方が異なります。
「f」「v」「r」など日本語にはない音や、口を縦横に大きく動かす必要があるからです。
この動きに慣れていかないと、口がもつれてうまく発音できません。
でも日本語にはないので、これがなかなかむずかしい。
そこで、口の変形はスムーズかを練習しながら鏡で見るわけですね。
鏡を見ながら素振りでフォームチェックをするようなものです。
あひる口ができているか、無駄な動きを省き効率よく口を動かせているかチェックしましょう。
コツ3:Siriに通じるか確認する
自分では正しく発音できていると思っても、クセが強く通じにくかったりします。
そのセルフチェックができるのがSiriです。
iPhoneの言語設定を英語に変えることで、英語でSiriを利用できます。
英語で話しかけてみて正しく認識されれば、その発音はおおむね問題なしです。
おすすめの教材
きれいな発音を目指す人に役立つ教材を紹介します。
バイリンガールちか
もっとも有名な英語系YouTuberといえば、帰国子女のちかさんです。
私も留学前〜留学中〜留学後までずっと勉強に使っています。
ちかさんの動画からは英語講師のような聞き取りやすい発音と、万人に愛される英語のコミュ力を学べます。
その他のおすすめYouTubeチャンネルはこちらで紹介します。
>3日坊主を卒業!継続しやすく有益な英語系YouTubeおすすめ7選
音読パッケージ
リピーティング、音読、シャドーイングをまとめて練習することができる教材。
発音向上に必要な練習がパッケージ化されているので、本書のやり方に従っていくだけで発音がきれいになっていきます。
何やっていいかわからない、という人はとりあえずこれにお任せで始めましょう。
まとめ:脱カタカナ発音|きれいな発音で英語を話す方法【中級者向け】
いかがでしたか?
ひと通り発音の基礎知識が入った人は、発音中級として英語のリズムを染み付かせる作業を始めましょう。
英語特有のリズム感をつけるには、次の方法で体に染み付かせます。
・シャドーイング
・音読
これを長期的に続けていけば、カタカナ英語から脱却でき、ネイティブに近い発音で話せるようになりますよ。
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