「英語が急に伸びる前兆はいつ?どんな感じ?」
「ブレイクスルー前後で英語力はどう変わった?」
「ブレイクスルー体験にかかる時間は?」
英語の上達は、必ずしも学習時間に比例して伸びるわけではありません。日に日に目に見えて変化してくれればモチベーションも保ちやすいのですが、実態は成長してるんだかわからない期間が数ヶ月くらい続いていきます。
それでも継続していたある時、「あれ?なにこれ?無意識で英語話してるじゃん!」と感じる日が急に来たのを体験しました。
本記事では英語力の変化の兆しがいつくるのか気になる方のために、私が英語が自然に出るようになったときの経験を紹介します。
ブレイクスルーを迎えて以降、英語を話すのがとても楽になりました。リスニング力向上も同時にできるので、あなたもぜひこの瞬間を体験するまで頑張って続けてみてください。
ブレイクスルー後は、英語が無意識に話せるようになる
ずっと英語が話せずもやもやしていたときから一転、英語脳のブレイクスルーを迎えると英語が母国語に近い感覚になりました。
1回目のブレイクスルーは、英語学習3ヶ月ほどでスピーキングに変化がありました。 日本語で浮かび上がる言葉を英訳するのではなく、単純に思ったことがそのまま英語となり口をついて出てくるようになったのです。会話がレスポンスよくできるようになって、「えっと…」というストレスが減りはじめた時期でした。
2回目のブレイクスルーは、10ヶ月ほどで迎えたリスニングの変化です。 それまでもとりあえず英会話は成り立つくらい聞き取れてはいたのですが、ネイティブ英語や洋楽となるとむずかしいと感じていました。そんな中、カナダで仕事に向かうバスの途中、いつものように洋楽を聞いていたところ、この日からやけに一部の歌詞がなんと言っているのかがはっきりわかる!一部分ではあるんですが、今まで全てが呪文に聞こえていたのがウソのようで感動しました。
ここからスピーキングの変化についてみていきます。
英語脳に切り替わった
ブレイクスルー後は、英語でプレゼンができるようになったり、ビジネスクラスを英語で受講できるようになり、カナダの現地企業で働くことだってできるようになりました。
それだけ英語が使いこなせるようなった理由は、ブレイクスルー後に英語脳に変わることができたからです。英語脳とは、日本語を介さずネイティブと同じように脳内で英語だけで考えて話せる能力です。
英語脳に変わると以下のようなメリットがあります。
「This is a pen」は訳さずとも聞けて言えると思いますが、まさにそんな感じ。自分の言いたいことがなんでもThis is a penのように苦労なく出てくるようになるんです。
日本語脳で話す問題点
一方、日本語脳のときは、言いたいことが頭の中で自動的に日本語化されて、対となる英単語を一つひとつ探しながら話してしまっていました。
これだと話し出すまでに考えすぎてしまうし、適切な英単語がすぐに見つからず「[受け入れる]の英語は…」みたいにいちいち悩んでいました。とにかく話すのに時間を要してしまっていたのが、英語脳に変わって少しずつ解消されていき話すのが楽しくなっていきました。
>英語で考えるって結局どうゆうこと?日本人英語スピーカーが脳内で行っていること3つ
ブレイクスルーの前兆
私のスピーキングのブレイクスルー体験を紹介します。
ブレイクスルー前はどんな感じだった?
ブレイクスルーは突然に来ます。なんの前触れもなく、気づいたら少し楽にスピーキングできるようになっていた、という印象です。
ただその中でも、英語学習の好循環があったように思います。当時は語学学校のプレゼンクラスを受講していて、とにかく授業を楽しんでいました。特に先生がとても優しくて知的で大好きで、この人ともっと話したい、自分の考えを伝えたいという思いが強くありました。英語を話す「強い動機」があったんです。
毎日8時間も熱中していた
だから英語を学ぶのがとても楽しくて、「もっと学んで、もっと話せるようになりたい」と毎日思っていました。無我夢中で暇さえあれば勉強したり英語を話して、1日8時間くらいを英語漬けで過ごしていたのです。
まだ英語が話せなかった当時は、一文一文を翻訳しながら時間をかけて話し、間違えては言い直し、先生も幼児の話を聞くようにじっくり耳を傾けてもらうような感じでした。
しかし3ヶ月くらい経ったころ、授業でプレゼンをしているときに、急に言いたいことをダイレクトに英語にできているという感覚を覚えはじめたました。まだまだ基本は翻訳しながら話してはいるんですが、たまに無意識で英語を話していた自分がいたのです。
だから、今英語を吸収するのが面白くてしかたがない!という人は、あと少しかもしれません。インプット重視ではなく、外国人と実際に話す機会をたくさん持つことで、スピーキング力が一段上へと突き抜けることができます。
ちなみに英語脳に切り替わると、長時間の英会話でも疲れにくくなります。 >英語を話すと脳が疲れる理由とたった1つの対処法【海外で1日11時間働いても疲れない】
ブレイクスルーまでにかかる時間
ブレイクスルーが起きるまでにはある程度の時間を費やす必要があります。
一般的に、英語の学習で必要な時間は2,000時間、学生時代に1,000時間ほど学んできたので大人になってから1,000時間が必要と言われています。
ブレイクスルーはいつ起こった?
私のケースではカナダで2ヶ月くらい経った時点からブレイクスルーがみられ、考えが直で英語になり口から出るようになった感覚を覚え始めました。トレーニング時間にして約500時間です。
英語はスポーツのようなもので、反復して脳や口の英語筋を鍛えるような感覚なので時間がすごくかかるというのは実感があります。毎日30分ちょろちょろっとやって1ヶ月で体感できるようなものではないです。
なので実際は英語力の現在地と、英語学習の密度次第で人によりバラツキがあると思います。目安の期間を知る計算方法は、下記の記事で紹介しています。
英語脳ブレイクスルーを起こす学習法
英語脳に切り替えるための学習を正しくやるのが近道です。
学習方法はインプットとアウトプットをバランス良く、どちらも大量に行っていくことです。
学習時はどんなときも日本語をシャットアウトする意識をもってください。
そして事柄と英単語を直接結びつけることで英語脳を作れます。
例えば、かけ込み乗車したという話なら
「自分がかけこみ乗車している」イメージ(事象)
= rush onto a train
のように「動作」と「英語」を直接結びつけましょう。
「駆け込み乗車する」という日本語訳を暗記しては絶対にいけません。
そしてrush onto a trainを毎日独り言で使って練習すると定着してきます。
具体的な学習方法はこちらの英語脳の作り方の記事で解説します。
ブレイクスルーがなかなか来ない理由
ブレイクスルーを体験した身として、なかなか来ないという人はその理由ははっきりしていると思います。
それは
・英語学習時間の不足
・間違った英語学習
にあるのです。
時間については上記の通り、大量の学習時間が必要です。
1日30分で取り組めば数年かかります。心折れますよね。1年くらいで目に見える成長がほしければ、1日3時間などガッツリとコミットする必要があるんですが、多くの人は3時間x1年も継続できず失敗するんです。
また、やり方も重用。
単語帳と参考書を読むのは実はお門違いなのです。これを1,000時間やったところで何も話せるようになりません。正しい方法で続けていくと、いつのまにかブレイクスルーを体験することができるのです。
中級者が瞬時に英語脳に切り替えるには
ある程度まで英会話を習得しても日本語で毎日を過ごしていると、英語脳にすぐに切り替えることができなくなります。完全に日本語モードにスイッチが入ってしまい、とっさに話そうとしても日本語がジャマしてくるんです。
日本にいても素早く切り替えできるようにする方法は、大量の英語に日々触れることです。
私も一時期、とっさに海外の電話が来てうまく話せないときがありました。
一日30分以上、次のいずれかをやるようにしてからは割と切り替えもスムーズに保てています。
外国人と話す
当然ですが、英語のメンテナンスにもっとも効果が高いのが、日本にいても英語を話す環境を持ち続けることです。
やはり英会話を頻繁にしている時期は、たとえ突然英語の電話がかかってきてもスムーズに出てくるなと感じました。
話す方法はいろいろありますが、下記が主なアイデアですね。
時間的・心理的に一番ハードルが低く、費用も手頃なのがオンライン英会話のフリートークなどです。
おすすめはレッスン受け放題のネイティブキャンプ。下記の記事で詳しく紹介します。
ちょっと踏み込んでみたい人は、ぜひランゲージエクスチェンジなど対面型のイベントに参加してみてください。
対面イベントは慣れればとっても面白いですよ。
Kindle Paperwhiteで洋書
小説やビジネス書をゆっくりと日々読んでいます。
読みにくいものもあるので、サンプルを試し読みすることをおすすめします。
Kidle Unlimitedでハリーポッターが読み放題だったり、たまに最近の小説が0円でオファーされていることもありとってもお得です。
ちなみにスマホのKindleは目が痛くなるし寝る前に読みたくないので、断然Kindle Paperwhite派。いつも持ち歩いています。
中上級者が英語脳をキープ/向上していくのに、多読は手軽で効果も高く欠かせない学習法でした。英語脳と多読の関係について「英語脳の強化に多読が効果的な3つの理由」で考えてみました。
BBC News
スマホで朝の通勤時に読むようにしています。
日本のニュースだけでは世界がどうなっているのか情報が入ってきません。
各ニュースの見出しとリード読むだけでもいいので英語ニュースはいろんな意味で見ておくべきです。
YouTube
リスニングやシャドーイング教材として大活躍です。
シャワー中に聞き流したりもします。
以下のチャンネルとか見てます。
バイリンガール英会話 | Bilingirl Chika
Nate O’Brien
TED
英語で独り言
インプットしてもアウトプットなしでは効果がでまんせん。
いつでもできるときに、何かを説明したり、仕事で使える表現を口に出して覚えたりしています。
独り言については以下でやり方を解説しています。
まとめ:3ヶ月でブレークスルーも迎えられる
いかがでしたか?
英語脳に切り替えると、日本語が一切浮かんでこなくなり、考えがダイレクトに英語となり話せるようになります。
その時のブレイクスルーの前兆というと、外国人と話すのが楽しくて、高いモチベーションで学習に集中できていました。暇さえあれば学んで、実践で話す。そんな英語環境を構築するのが、ブレイクスルーを迎えるコツかもしれません。
日々ガンガン英語に触れていくことで確実に英語脳になることができますよ。
英語脳を作ってスピーキングが上達した方法をまとめました。 >初心者からスピーキングが上達した9つの学習法を3ステップで総まとめ
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