「英語が話せるようになるには結局何をすればいいの?」
「ペラペラな人はどんな勉強法をしてきたんだろう」
英語を話すって、出口の見えないトンネルにいるようで、本当に自分にできるのか不安になりませんか?
そんな人のためにこの記事では、私が英語を話せるようなるまでにやってきた重要な勉強法を一覧にまとめました。
私は英会話力ゼロでしたが、2015年から1年半カナダに住み語学留学や接客業を経験、TOEIC 880を取得し今ではグローバルな外資系企業で働いています。
この記事には、スピーキング力アップにどんな勉強が必要なのか体系的にまとめてあります。
これにそって足りない力を吸収していけば、世界中の人と英語で話せる自分にグッと近づいていけますよ。
ポイントをおさえれば英語のスピーキングはできる
スピーキング力ってなかなかスパッと上がってはくれないですよね。先が遠いので、今から正しく取り組んでムダな出戻りとかは避けたいです。
そのためには、スピーキング上達への筋道が描かれたマップをあらかじめ知っておくと良いです。
全体像を理解して、今やるべきことを順番にやっていけば、スピーキングは確実に上達します。
そして多くの日本人が義務教育を終えても英語が話せない理由も見えてきます。
英語スピーキングができない原因
多くの日本人が英語を話せないのは、話す練習量(アウトプット)が足りていないからです。
この記事で紹介する内容は以下の構成になっています。
- 基礎
- 実践
- 発展
基礎は単語や文法のインプットで、実践や発展では日常表現のインプットとアウトプットをおこないます。
日本の英語教育ではアウトプットはまずやってきていません。
その代わりに英単語や文法を覚える基礎のインプットや、読解問題を解く、文法の穴埋めをするといったスピーキングにあまり関係ないことにばかり時間を使っていませんでしたか?
インプットしたものをアウトプットしましょう。言い換えると、使える英語を覚えて実際に話す練習をしましょう。スピーキング力向上するには、これをワンセットでおこなうだけです。
どうやってアウトプットするのかも解説していきます。
やることはシンプルじゃないですか?
英語スピーキングの勉強法まとめ
私が英語を話せるようになるまでに学んできたことを体系的にまとめました。
一つひとつを100%の完成度にしなくてもいいですが、基礎からそれぞれ70点程度カバーしたら実践へ、そして発展へと移っていきましょう。
足りないところがあれば、都度戻って確認するような感じで大丈夫です。
基礎編
この基礎がないと、次の実践編が手も足もでなくなります。まだ危うい人は、まずは基礎固めです。
単語や文法の学習時は、小さなアウトプットしながら覚えるようにしましょう。
ただ参考書を見て
「apple..りんご…apple…りんご…」
と暗唱するのではなく、
「My mother loves apples.」
のように自分に関わる簡単な英文としてアウトプットしながら進めると、使える英語として身につきます。
英単語
最低限よく使われる英単語は覚えておかないと、なかなか会話になりませんよね。
では、どのくらい必要なのでしょう?
単語は基本的な中学英語の2,000単語程度あれば、日常や旅の英会話は十分足ります。
ほんとにそれだけで足りるのか?と疑いたくなりますが、世界中の人と話してみて、みんな実際この程度の単語レベルで大半のことを話しています。
あとは、動詞も「get out」「get over」などフレーザルバーブをよく使うので、簡単な単語のみでOKなんです。
まだ覚えていない人は、中学英単語をしっかり覚えましょう。
学生時代にやっていた「station…駅…. station…駅… x 50回」みたいな覚え方は効率がよくありません。
より覚えやすいやり方はこちらで解説します。
文法
英語は、語順を並べる順番で意味を表す言語です。一番最初に名詞が来れば主語、動詞の次に来る名詞は目的語など。
未来や過去形、否定形など基本的なものはもちろん、少し流暢になってくると不定詞や関係代名詞もかなり使います。
でも、これらもだいたい中学英文法の範囲で大丈夫です。
中学レベルの文法書1冊をしっかり「使えるレベル」として網羅しましょう。
文法の勉強法はこちらの記事を参照してください。
発音
発音をおろそかにすると、この先どこかでリスニングの壁にぶち当たってしまいます。
それだけでなく、どんなにスラスラ話せるようになっても相手にぜんぜん聞き取ってもらえず、自信をなくしてしまう原因になることもあります。
スポーツで間違ったフォームを覚えると直すのがむずかしいように、私も間違った発音のクセを覚えてしまっていて、あとから修正するのにすごく時間がかかってしまいました。
発音で苦労しないためには、英語学習の最初の段階で発音を勉強してしまうこと。
フォニックスや強弱、リズムなどを知って、英単語学習のときに一緒に正しい発音を覚えれば、この先長い目で英会話が楽になるはずです。
発音の学び方についてはこちら。
スラッシュリーディング
英語の理解スピードを速くするには、英語の語順で理解するようにしましょう。
学校で習ったように日本語の語順に直していては、とても英会話の速度についていけません。
英語の語順に対応するには、スラッシュリーディングを活用します。
やり方は
I went to / the restaurant / to get breakfast.
私は行った/レストランへ/朝食を食べに
のように、わかりやすいよう短く切り、先頭から順で意味を理解していきます。
これは英会話ができる人全員がやっている基本の処理方法です。
英語を聞くときも、話すときも、この方法で処理できるように常に意識してみてください。理解スピードがグンとアップするはずです。
実践編
上記の基礎はある程度できている人も多いと思います。
基礎力がついたら、この実践編で話せる力をつけていきましょう。
特に最初は、日本人に最も足りていないアウトプットを重点的にやっていくと効果が出やすいですよ。
発音に関しても、カタカナ英語は外国人にはそうとう聞き取りにいです。相手に余計なストレスを与えないためにも、少し改善が必要です。
インプット、発音
インプットと発音の実践的な勉強法は以下です。
- リピーティング
- 音読
- シャドーイング
リピーティング
リピーティングは、英文を聞いてそっくりマネする練習法です。
英文を覚えて正しく発音できるまで繰り返すことで、英語表現の強化や発音の向上に効果があります。
適切な言葉や表現をそもそも知らなければ、どんなに考えて絞り出そうがそれらの言葉を話すことはできないですよね?
リピーティングは、新しい表現をインプットでき、英会話初心者の実践的な練習の第一歩としておすすめです。
リピーティングに関する詳しい内容はこちらで解説しています。
音読
音読は、音源で正しい発音を確認したうえで、英文を声に出して読んでいく練習法です。
リピーティングと似ていて、英語表現の知識を増やしたり発音向上が期待できます。それに加え、英文を先頭から英語の語順で理解する力を養うことができる練習です。
リピーティングで何度も練習した英文を使い、覚えた発音を記憶から呼び起こしながら音読すると、発音により磨きをかけることもできます。
音読のやり方はこちらの記事をご覧ください。
シャドーイング
シャドーイングは、英語の音声を聞きながら2,3語遅れるようについて発音していく練習で、同時通訳者の方もおこなう練習として有名です。
シャドーイングは発音矯正の訓練として抜群の効果があり、私も学習初期の頃から今まで6年以上継続してやっています。
カタカナ発音では、お手本のスピードについていくことができません。
発音、強弱、リダクションなどあらゆる要素を、ネイティブに近いレベルにまで上げないとうまくマネできないのです。発音の総合力が鍛えられますね。
なので、リピーティングや音読のあとの総仕上げのようにして、発音の向上に使うのがおすすめ。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
アウトプット
アウトプットは次の勉強法で強化していきます。
- 瞬間英作文
- 独り言
瞬間英作文
短い日本語文を、瞬間的に英語に直して発話する練習法です。
英会話初心者の「なかなか英語が出てこない」を打開するファーストステップになります。
日本人はこの練習をしてきていないので、ほんとに簡単な英文でもなかなか言えずに落ち込んだことはありませんか?
まずは瞬間英作文で、思ったことを言葉に変える練習をしていきましょう。上記でインプットした知識もどんどん使ってアウトプットすると効果的です。
これであなたも、ペラペラ街道のスタート地点を踏み出すことができますよ。
独り言
瞬間英作文に慣れたら続いて、英語の独り言でスピーキング力に磨きをかけます。
瞬間英作文は初心者向けに、教材の日本文見て英語にすることが多いと思います。この独り言はこのような補助はなく、純粋に頭の中の考えを直接言葉にしてつぶやいていく練習です。
独り言をすらすら無意識にできるようになれば、英語ペラペラ組に仲間入りが確実です。持てる知識やスピーキング力を総動員して好きなトピックを自由に話していくので、独学のなかでは最も効果的でレベルの高いスピーキングのアウトプットとなります。
私は今でも英語力を維持するために独り言を話していて、最も欠かすことのできない方法となっています。
発展編
基本的には実践編までの勉強法を、毎日たんたんと積み重ねればOKです。日常会話や旅行英語なら日本人としてペラペラなレベルに達することができます。
さらに上級へといきたい場合は、発展編の勉強法も取り入れてみてください。
オンライン英会話
スピーキング中級程度からオンライン英会話も活用すれば、成長速度がグッと速まります。
でも、ただ用意されたテキストに沿ってやるだけでは効果がありません。
瞬間英作文や独り言で新しい英語表現を練習しておき、オンライン英会話でそれらを使うことで、使える英語力と実践力を高めることができます。
なかなか日常的に英語を話す機会のない日本では、貴重なアウトプット先となってくれます。
多読
英会話中上級者が、より豊かな語彙力や表現力を身につけたいなら英語の多読がおすすめです。
多読は、わからないところで立ち止まらず大量の英文をどんどん読み進める勉強法で、インプット量の多さにメリットがあります。
日本語でも語彙力を上げたいなら読書しなさい、と言われるのと理屈は同じですね。
語学留学
留学が選択肢に入れられる人は限られてしまいますが、
「英語を本気で身につけたい」
「海外に出て人生を変えたい」
という人にはおすすめです。
異文化の体験、グローバルなコミニュケーション経験を通して、本気で臨めば語学力だけでなく人生観まで変えることもできます。
私もカナダ生活でポジティブなマインドやチャレンジ精神が染み付き、帰国後、身近な人に別人のようになったとまで言われました。現地での生活体験がなければ絶対に得られなかった変化でした。
もちろん、世界中の人とコミニュケーションをとり実戦経験を積んだ英語力は、本当に使える英語といえます。
英語スピーキングの勉強で気をつけること
たくさんの勉強法を紹介しましたが、このうちどれか一つだけやればスピーキングが伸びるというものではありません。
特に基礎編と実践編は、すべての方法が基礎、発音、インプット、アウトプットの、初級か中上級向けのどこかの役割を果たしています。どれかが欠ければどこかで英語力の成長が止まりやすくなります。すべてをバランス良くやらなければいけません。
すでに得意な部分は飛ばしてもよいです。気が遠くなりそうな道のりですが、半年から1年以上のスパンを見て、全部を順番にコツコツ勉強してみてください。
とはいえ、「そもそも続けるのがむずかしいんだよ」という人は、「英会話を習得したい!英語学習を習慣化するコツ6選を紹介」を読んでみてください。
継続することで、きっと今より自信をもってペラペラ話せるようになっているはずです。
まとめ:英語スピーキングの勉強法まとめ12選|初心者から中上級まで網羅
いかがでしたか?
英語のスピーキングを向上させるには、基礎を固めたうえで、インプットとアウトプットをやっていきます。
特に日本人の勉強法ではアウトプットが足りていないので多くやっていきましょう。
ある程度上達したら、あとはインプットとアウトプットのサイクルを淡々と無限に繰り返すのみです(笑)
そうすれば英語力は日本でも維持できますし、どこまでも向上だってできます。
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